おれが新卒で入社した企業の話。その企業の仕事内容はリサイクル関係だった
新聞紙、雑誌、段ボール、などがゴミ収集場に置いてあるのを見たことがあると思うが
リサイクルできるゴミを資源ゴミといい、この資源ゴミをトラックで回収する仕事をしていた
せまい道幅を走るトラック
名古屋市内の住宅街を、4トンのトラックをつかっていた
一通も多く、道幅もせまい。中型車では対向車とはすれ違うことができない
そのような環境で仕事をしていたので、社内では車の事故がとても多かった
社長は
「社内でこんなに事故が多いなんて良くないことだ。対策を取ります」
といっていた
その通りだなと思った!
事故が多いなんて誰も得しない、人の命をうばってしまう可能性もある
せまい住宅街だと、中型車では道幅がせまくて、人も飛び出してくるから危ない
もっとコンパクトな車を購入してバックモニターをつける
基本は一人作業だったが二人作業にする
これくらいしないと街中でスムーズにかつ安全に仕事なんてできないだろう
この問題を指摘した社長はいったいどんな対策を考えたのか?
「従業員のみなさんの仕事に対する意識が足りません」
「事故による損害金額の半額を負担をしてもらいます」
このような考えだった
そしてできたのが無事故手当というもの
無事故手当
無事故手当とは?
例えば、20万円の損害事故を起こしたとする
事故を起こした従業員に損害事故の半分の金額の10万円を負担させるということ
そして、その金額の請求方法は
無事故手当10000円 × 10ヶ月 = 10万円
無事故手当を10ヶ月支給しないという方法だった
外には公共の物がたくさんある
例えば、歩道によくある小さい鉄のポールにぶつけてしまったとする
鉄のポールが丈夫なのは、地面に埋めてあるからだ
耐久性がいい鉄のポールをしっかりと設置するためには
機械で地面を掘る作業もでてくる
そういった作業をしていると、数十万円なんて簡単に発生する
同意書にサインさせる
損害事故をしたばあい、請求に同意しますというサインを従業員にかかせた
しますというより、生活がかかっている従業員はサインせざるをえない
ここでサインをしなければ会社を敵に回すことになる
生活がかかっている従業員は納得できなくてもサインする人がほとんどだろう
あとから聞いた話だが、このような事を労働基準監督署へ相談をしたところ
「サインを断ればいい、サインをしてしまったら、納得したということだから」といってきた
生活がかかっているから、サインせざるを得ない状況にたいして
サインを断ればいいなんてアドバイスはあまり現実的ではない
事故を起こした人だけが悪いの?
企業は従業員が仕事しやすい環境をつくることも責任の一つだ!
最初にいったように、せまい道という環境は変えられない
だから、せまい道専用の車を用意する
二人作業にすること、企業側は簡単に対策ができたはずだ
それができたにも関わらず
「従業員に責任をなすりつける経営者の発想」自己中な性格には本当におどろいた
ドライバーの仕事は他にもたくさんある
ハンドルを握っている以上、従業員にも責任はあるが、事故が多いときは
「やりにくい、忙しい、無理のない仕事内容だったか?」
従業員の気持ちを知る必要がある
そこから焦りが生まれて事故が増える
・新しく車を買う=お金がかかるから買いたくない
・二人作業にする=コストがかかるから一人でやらせたい
経営者はこのような視点で見ていたのだろう
経営をしているならコストも大事だが
従業員のことも考えてほしい
経営者の人格を見極める
対策もせずに、責任をなすりつける経営者だとわかったら、すぐにその会社は辞めたほうがいい
次はどんな責任をなすりつけてくるかわからないから
いまドライバーの仕事をしている人たちの企業はどんな対策をとっているのだろうか?
事故の請求されてないか?
仕事が多くて大変なことを伝えても、無理をさせられるようであれば
違う仕事を探したほうが最終的に自分のためになる
人を傷つけてしまってからで遅い
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